これは「消費税をなくす全国の会」あてのメールです


「欲しがりません勝つまでは」

    消費税をなくす全国の会御中

 お世話になっております。メールにて失礼いたします。

いつも「NO消費税」をお送りくださりありがとうございます。

 ところで貴誌にもありますように、賃金が下がるのに対して企業の内部留保は増大し法人三税は減収となっています。政府の「社会保障と税の一体改革」も福祉切り捨て、庶民増税、企業・富裕層優遇の方針です。私たちからすればまったくの逆立ち政治経済です。ところがマスコミはこぞってこれを推進し、「消費税率引き上げ」などをまるで正義の声のように競って報じています。すべてはグローバリゼーション下において、大企業優遇により国際競争力を強化して生き残るため、と考えてのことでしょう。庶民にとっては、軍国主義時代の「欲しがりません勝つまでは」というスローガンが復活したのか、とさえ思えます。

 私たちは生活と労働を守らねばなりません。「国際競争力」の鶴の一声で「ははあ」と引き下がるわけにはいきません。そんなものは経済の手段であって目的ではなかろうに…。日本でも世界でも、資本が主体で人間が従属している経済のあり方をひっくり返さなければなりません。たとえば世界中で検討されている金融取引税の導入などがその端緒的一歩でしょう。

すべての人々が、それぞれの切実な要求実現と経済のあり方の変革とを一体のものとして考えられるようにすることが大切です。消費税への反発は決してわがままではなく、まともな社会への本能的導きともいえましょう。資本のワガママのために、庶民が「欲しがりません勝つまでは」を押し付けられるいわれはないのです。リーマン・ショックなどに見られるように、「資本のワガママ」はもはや持続可能な経済社会をつくれなくなっています。普通の人々が生き生きと支えるまともな経済社会だけが未来に残っていくものと思います。

 冗長になり失礼いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。良いお年を。

        2011年12月26日

 

 


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